中国時空旅行
◆最初に琳々が取材に訪れた地域や場所の説明が書いてありますのでご覧になってくださいね。
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1−1 開封とは?
開封の所在地 その歴史

現代中国の主要都市のほぼ中央に位置する開封は、【中国六大古都】(西安・洛陽・北京・開封・南京・杭州)の1つです。
また過去に魏(戦国時代)・後梁・後晋・後漢・後周・北宋・金の王朝が都を置いたことから【七朝古都】とも呼ばれています。
特に北宋時代(960〜1127)の開封は東京 [とうけい]とも呼ばれ、政治・経済・文化の 中心地として栄え、人口も100万人を超える世界有数の大都市でした。
当時の繁栄の様子は孟元老の 『東京夢花録』 に詳しく書かれており、張沢端が描いた 「清明上河図」 などからもうかがい知ることが出来ます。(本当は開封の郊外の絵らしいのですが・・・)
その後、戦争や度重なる黄河の氾濫により、古の開封の街は今の開封の地中深くに埋まって しまったそうです。

観光

開封市街地には多くの名所旧跡が点在しています。
市内最古の建築物【繁塔】や1000年の歴史を持つ【鉄塔】、1500年の古刹【大相国寺】や中国の最初の王朝・夏[か]の初代の王で、黄河の治水を行ったと伝えられている禹王[うおう]を祀る【禹王台】等々・・・。
しかし、今回の旅は時間が限られていたため 『北宋風雲伝』 を描くための資料集めを優先に
“北宋時代を再現している場所”や“包拯サマ関連の資料のある所”から順番に巡ってきました。
時間があれば歴史的建造物も観て来たかったのですが・・・残念です〜

コミックスのおまけ漫画 『私を北宋につれてって』 で既にご紹介済みの場所が殆どですが、
観光施設別に旅行アルバムを作りましたので、お時間のある時にでも少しづつご覧になって
くださいませ
1.開封(カイフォン)1999年1月     TOPへ戻る   コメント:0
1−2 包公祠
包公祠の所在地【包公祠】は北宋時代のヒーロー・包拯サマ(999〜1062)を祀るために建てられた祠堂で【包公湖】の
西側にあります。(左の地図参照)
ちなみに “包公” とは包拯サマの尊称ですから、覚えておいてくださいね。(気をつけていると、結構色々な
ところに登場してたりしますので・・・
【包公祠】の敷地は約1ヘクタール(100m×100m
の面積)で、宋代の典型的な建築様式で建てられて
います。
主な建築物は大門・二門・照壁・碑亭・二殿・大殿・東西配殿・半壁廊などなど・・・
(訪問時はまだ長廊より東側が工事中だったため、
今はもっと増えていると思われます。)
包公祠の配置図大殿内には高さ3メートル、重さ2.5トンの包拯サマの銅像や包公資料典籍、東西配殿には絵や文章、
【開封府】の模型のほか、『北宋〜』 第9話 「鍘美案」 の包拯サマが劉皇太后長公主の目の前で陳世美に裁きを下すシーンが等身大の人形で再現され、展示
されています。
(撮影禁止だったので写真は撮れませんでしたが、
結構リアルな蝋人形でした。)


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1−3 龍亭公園
龍亭公園の所在地【龍亭公園】は北宋と金時代の宮殿跡地に造られた
公園で、開封市の北側(やや北西寄り)に位置しています。(左の地図参照)
敷地面積は約83ヘクタールあり、その内の60%以上は【楊家湖】と【藩家湖】という2つの人造湖で占められています。
この2つの湖は、中国の小説 『楊家将演義』 で有名な北宋時代の将軍・楊業(小説では楊継業)(?〜986)と悪役の藩美(小説では藩仁美)(921〜987)から
名付けられており、透明感のある美しい【楊家湖】とは対照的に【藩家湖】は濁っているため、 “まるで2人の心を表しているようだ” と言われているそうです。
これらの湖の下6メートルの場所には、黄河の大氾濫
龍亭公園の配置図で壊滅した明時代の【周王府】が、さらに10数メートル下には北宋時代の【宮城】が埋まっていると言われています。
【龍亭】は1692年、清時代の第四代皇帝・康熙[こうき](在位1661〜1722)が【周王府】の跡地に、
地方官吏の祝賀を行うために亭(あずまや)を建設したのが始まりでした。
1734年には第五代皇帝・雍正[ようせい](在位1722〜1735)が増築をし、【龍亭】も立派な宮殿に建て替えられました。(ちなみに今の建物は近年に再建されたものだそうですが・・・)
現在の【龍亭】は地上から13メートル、中央に龍の彫刻が施された72段の階段の上に建てられているため “天上の宮殿” とも呼ばれています。
【龍亭公園】の園林景観は非常に美しく、特に植物造型園は “河南の絶景” と言われるほど
有名で、中国の百家名園の1つとされているそうです。
(訪れたのが真冬だったので、よく分かりませんでしたが・・・
また、毎年10月に開催される開封菊祭のメイン会場としても有名みたいですね。


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1−4 天波楊府
天波楊府の所在地【天波楊府】は開封の西北に位置し、その敷地面積は2.6ヘクタールあります。
この【天波楊府】は、中国の小説 『楊家将演義』 でも有名な北宋時代の英雄・楊業(小説では楊継業)の邸を再現したもので、当時の正一品武官級のお邸らしく、とても豪華な造りになっています。
『北宋風雲伝』 5巻の巻末マンガにも書きましたが、
この建物を龐太師のお邸のモデルにさせていただきました。
邸内は主に東院・中院・西院の3つの部分に分かれており、中院の楊府官邸部分には南大門・照壁・鐘楼・鼓楼・過殿・天波楼・東西配殿・後殿などが、西院の庭園部分には山水・亭・曲橋・楼閣などを配した典型的な
天波楊府の配置図江南園林が、東院の校場部分は騎馬や武術の訓練が出来る演兵場や点将台などがあります。
入場は北側(裏側)の天波門からですが、南側にある邸の正面・南大門から順に見ていくのがお薦めです。


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1−5 中国翰園碑林
中国翰園碑林の所在地ここは 『北宋風雲伝』 の取材とは直接関係が無かったので、巻末マンガでは取り上げなかったのですが、一応開封の観光地ですので、ご紹介しておきますね。
【天波楊府】の隣にある【中国翰園碑林】は、個人の投資で作られた中国最初で最大の民営碑林です。
敷地面積は6.7ヘクタールで、書道技術を中心とした詩集・書物・絵画等の碑石が3700基も展示されています。
展示は、現代名人の碑廊・歴代書法碑廊・中山碑廊・絵画碑廊・篆刻碑廊・少数民族文字書道碑廊・国際友誼碑廊等の“十大碑廊”に分かれており、まさに書道芸術の宝庫と言もいうべき碑林です
私たちが訪れた時は、まだ工事中でしたが、現在は庭園なども綺麗に整備されているようです。
書道愛好家の方には、お薦めのスポットですね


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1−6 清明上河園
清明上河園の所在地【清明上河園】は開封市の西北、【龍亭公園】の西側に位置し、中国の国宝 「清明上河図」 (下図参照)という絵を参考に造られた宋時代のテーマパークです。
面積は約34ヘクタールで、園内にある城門楼・虹橋・酒楼・茶屋・埠頭・船・街の様子などが、ほぼ絵の通りに再現されているばかりか、園内のスタッフも宋時代の格好で出迎えてくれるので、まる1日タイムスリップをした気分を味わえます。
どうせ行くなら開園時間の9時がお薦め。
騎馬兵士や楽隊と共に包拯サマが入口でお出迎え
してくれます〜
(ついでに王朝馬漢張龍趙虎も一緒です。)
園内でも大道芸や寸劇など色々な出し物が多いので
清明上河園の配置図最初に演目時間と場所を確認しておくと良いでしょう。
飲食店や伝統工芸の実演販売もあるので、大人から子供まで十分楽しめると思います


下図は張沢端が描いた 「清明上河図」 の一部です。
   クリックして画面を拡大後、更に絵の上にカーソル乗せると右下に拡大表示が出ますので、
   細部までご覧になりたい方は、そこをもう一度クリックしてください。清明上河図








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1−7 宋都御街
御街の所在地【宋都御街】は開封市のほぼ中央、【龍亭公園】の南側に伸びる400メートルほどの道路で、宋時代の【御街】を再現しようと1988年に作られたものです。
北宋時代の【御街】は全長5km余り、道幅200歩も
あったそうですから、この【宋都御街】はかなり小規模なものなのでしょうが、道の両側には宋時代さながらの楼閣店舗が軒を連ねており風情があります。
その中でもひときわ目を引くのが【宋都御街】の北端(【龍亭公園】の午門のすぐ手前)にある【樊楼】です。
【樊楼】は 『北宋風雲伝』 の中にも登場させたとおり、北宋時代の最も有名な酒楼(レストラン)です。
中国の小説 『水滸伝』 の中にも度々登場するほか、風流皇帝として有名な北宋第八代皇帝・徽宗[きそう](在位1100〜1125)と名妓の李師師[りしし]がここで密会していたと伝えられています。
この【樊楼】も史書に基づき再建されたもので、東・西・南・北・中の5つの3層の楼閣からなり、それぞれの楼閣が橋で繋がっている豪華なつくりとなっています。
現在はレストラン、展示室などを営業しています。


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1−8 最後に・・・
開封を訪れた1999年は、全体的に建設途中の観光施設が多く、正直なところ
“ちょっと早まった〜!!” という感じでした。
しかし現在では、部分的に工事中だった【包公祠】や【翰園碑林】も完成していますし
訪問時には影すら無かった【開封府】という新しいテーマパークも出来ているようです。
特に【清明上河園】は第2期工事も終了し、皇家園林や宋代科学文化区などの建造物が
新たに加わり更に充実したテーマパークになっている模様です。
機会があれば是非もう一度訪れて、時間が無くて断念した場所はもちろんのこと、
訪問時工事中だった所にも行ってみたいと思います。

開封に行くまでは少々(っていうか、かなり)時間を要しますが、街全体が宋時代を再現
しようとしていて、老若男女を問わず楽しめる観光地となっています。
それに北京などの大都市と違い、良い意味でこじんまりとした街なので、1日のうちに
複数の観光施設を回れるのもポイントですね。

開封のことをもっと詳しく知りたい方は、下記のHPをご覧になってくださいませ

   夢の都−開封
   清明上河園公式サイト (中国語)
   開封府公式サイト    (中国語・英語)
1.開封(カイフォン)1999年1月     TOPへ戻る   コメント:0


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